顔合わせ食事会の流れとは?日程や会場の決め方・費用の支払いについて・当日の注意点をご紹介

「顔合わせは結納のように決まりがないっていうけど、どんなことをすればいいの?」
「顔合わせ食事会の流れを知りたい」
「日程や会場はどうやって決める?支払いは誰がする?」
顔合わせ食事会は普通の食事会とは異なるため、色々な点に気を配らなくてはなりません。結納のように決まりがないからこそ、事前準備が大切。
本記事では、顔合わせ食事会をこれから企画する新郎新婦に向けて、顔合わせの流れや日程・会場の決め方、費用の支払いについてなど、ポイントや注意点を交えてご紹介します!

 

まずは流れを確認!顔合わせ食事会をイメージしてみよう

まずは顔合わせ食事会のイメージをするためにも、最も多く行われている一般的な流れを確認しましょう。

 

  1. 待ち合わせ
  2. 入店、着席
  3. はじまりの挨拶
  4. 家族紹介
  5. 婚約セレモニー
  6. 記念撮影
  7. 乾杯、食事
  8. 歓談
  9. 記念撮影
  10. おわりの挨拶

 

上記の流れが顔合わせ食事会の一般的な例です。
実際には、記念撮影が1回だけのケースもあれば、婚約セレモニーを行わないケースもあります。「絶対にこうでなければならない!」という決まりがないため、顔合わせの流れは自由に決めることができるところが特長です。
普通の食事会と差をつけるためにも、「はじまりの挨拶」や「おわりの挨拶」、「家族紹介」は取り入れた方がいいでしょう。進行役や挨拶する人をきちんと設けることで程よい緊張感が生まれ、特別な雰囲気を作ることができます。

顔合わせの進行内容・注意点

顔合わせの流れをさらに具体的にイメージできるように、内容をご紹介します。各シーンごとに注意点も確認してみてください。

待ち合わせ

当日は、新郎新婦がそれぞれ自分の家族をエスコートしながら会場へ向かいましょう。両家の待ち合わせは最寄り駅ではなく「会場」で行います。予約時間の5分前までには余裕を持って到着しましょう。

【注意点】

・早く着いても先に着席しない
・予約時間が近づいたら、アウターを脱いでおく

入店、着席

両家が揃い、予約時間になったらいよいよ入店。席に案内されたら新郎新婦のエスコートで両親や家族を席に案内しましょう。

【注意点】

・入口から一番遠い上座に新郎父、その向かいに新婦父が着席
・それぞれの父親の隣に母親が着席
・両親以外にも参加している場合は、母親の横に年齢順に座っていく
・入口に一番近い下座に新郎新婦が着席

※座席は円卓の場合も同様です。

はじまりの挨拶

新郎もしくは新郎父により、はじまりの挨拶をします。挨拶を誰がするか、あらかじめ決めておくとスムーズです。

【注意点】

・挨拶は手短にまとめる

家族紹介

新郎側、新婦側の順に家族紹介を行います。新郎新婦が家族の名前や趣味などを紹介していくのか、進行のみ行い、名前や趣味などは各自で行うのか事前に決めておくといいでしょう。

婚約セレモニー

顔合わせ食事会で「特別感を演出したい」「婚約指輪を改めてお披露目したい」という新郎新婦が取り入れている演出です。婚約セレモニーはやらなくてもOK。
もし演出として取り入れる場合は、新郎から新婦に指輪をはめる様子を見せると盛り上がります。
または、新郎から婚約指輪を渡す代わりに、新婦からはスーツのお仕立券やアクセサリーなどお返しする「記念品交換」をしても素敵です。事前に新郎新婦で演出を決めておきましょう。

【注意点】

・指輪交換の様子をお披露目する場合は、事前に指輪を外してケースに用意しておく
・女性から渡す記念品は、婚約指輪の半額を目安に用意する

記念撮影

食事ではアルコールが提供されることもあるため、お酒を飲むと顔が赤くなるのが気になるという家族がいれば、乾杯前の記念撮影がおすすめです。
この時点ではまだ緊張感もあるため、顔合わせの最後とはまた異なる写真が撮れて記念になります。

乾杯、食事

新郎もしくは新郎父(新婦父にお願いするケースもアリ)により、乾杯の挨拶をします。
ここまでの流れをザっと会場のスタッフに説明しておくことで、食事提供のタイミングを見計らってくれることもあるため、事前に顔合わせであることを伝えておくといいでしょう。

【注意点】

・乾杯の挨拶を手短に

歓談

両家の親睦を深める時間です。歓談では自由に会話していいのですが、注意すべき話のネタもあります。

 

  • 宗教の話
  • スポーツチームのひいき話
  • 仕事や収入の話
  • 自分の自慢話
  • 暗い話

 

論争になりそうなネタ、場の雰囲気が暗くなりそうなネタは極力持ち出さないようにしましょう。結婚式に向けて両親から意見を聞くいい機会でもあります。両親の新婚旅行や結婚式はどんなだったのかなど、結婚に関するネタを積極的に切り出しましょう。

記念撮影

多くの新郎新婦が、顔合わせのはじめと終わりに記念撮影をしています。会食や歓談を経て変化した両家のムードを写真に残すことができるため、おわりの記念撮影もおすすめです。

おわりの挨拶

最後はおわりの挨拶で締めます。新郎もしくは新郎父が担当することが多いですが、新郎新婦から感謝の気持ちを兼ねておわりの挨拶を述べるケースも。こちらも事前に誰が挨拶をするのか決めておきましょう。

【注意点】

・長くなりすぎないように、コンパクトにまとめる
・手土産があればここで渡す

進行内容を細かく見ていくと「配慮しなくちゃいけない点がたくさんある…」と不安になる新郎新婦もいるかもしれません。しかし、事前に流れや細かな決め事をきちんと確認しておくことで、当日は不安なく進行できます。とにかく流れのイメージトレーニングと、事前準備が大切です。

 

日程・会場はどうやって決める?

顔合わせを企画する際、早めに決めておきたいのが「日程」や「会場」です。どのようにして日程や会場を決めればいいのか、流れをご紹介します。

1.両家のスケジュールを聞く

まずは両家のスケジュールを聞きます。スケジュールを調整できそうな月や、都合のいい曜日を聞くといいでしょう。
「〇日に顔合わせを行うので、空けといてください」という一方的な提案は控えます。両親や祖父母、兄弟など、参加する全員が都合のいい日に設定するのがマナーです。
ただ、全員が都合のいい日となると急な日程ではスケジュール調整が難しいため、1~2ヵ月後を目途に都合のいい日程を聞くようにします。

2.候補日をいくつか挙げて提案

都合のいい月や曜日などがヒアリングできたら、大安や祝日などのめでたい日を選んで「〇日、〇日、〇日のどれかにしようと思いますが、いかがでしょうか?」などといくつか候補を挙げて最終提案を行います。
特別めでたい日でなくてもいいという場合は、両家で都合のいい日に設定しましょう。ただし、入籍、顔合わせ、結納、結婚式など、おめでたいことは佳日に行いたいという両親もいるため、家族の意見を聞くことも大切です。

3.両家の中間地点になるよう会場を決める

日程が決まったら、次に会場です。会場の場所は「両家の中間地点」がいいでしょう。
家族が遠方に住んでおり、泊まりを兼ねて訪れるという場合は宿泊施設や空港などの交通施設に近い場所もおすすめです。
顔合わせに使われる会場は、ホテル、レストラン、料亭などが一般的。またどちらかの自宅で行うというケースもあります。会場についても両家の意見を取り入れながら決めるといいでしょう。

4.会場の雰囲気や食事の好みを聞いてお店を決定

自宅以外を会場とする場合は、雰囲気や料理のテイスト、好き嫌いなどの好みを聞きながらお店をピックアップしましょう。日程同様、いくつかお店を挙げて選んでもらうのもいいでしょう。
会場が自宅となる場合も、好みやアレルギーなどを聞いておくことで、もてなす側は食事を用意しやすくなります。

5.日程、会場を共有

日程と時間、会場が決まったら両家に共有します。

 

  • 日付
  • 予約時間
  • お店の名前
  • 最寄り駅
  • 料理のテイスト(和食や洋食など)
  • 参加者

 

上記の点を伝えておくと安心です。

費用は誰が払うの?お金に関する注意点

お金に関しては多くの新郎新婦が気になっているポイントかと思います。ちなみに、顔合わせ食事会の予算は【一人1万円】程。顔合わせの費用は一体誰が支払うのか?顔合わせの費用に関する注意点をご紹介します。

「折半」が一般的、もしくは「企画した側」が支払う

最もトラブルが少なく、気持ちよく顔合わせを終えられるのが「折半」です。両家で半分ずつ費用を負担するという形は、多くの新郎新婦が取り入れています。
次に多いのが、マナーや常識的な観点を取り入れ「企画した側」が支払うというケース。以前は新郎側が企画するというケースが多く見られましたが、最近は新郎新婦が企画するというケースが増えています。
「自分たちの結婚に関することだから」「両親をおもてなししたい」「これまでの感謝の気持ちを込めて」といった理由から、新郎新婦が企画して支払いまで全て済ませるというケースも珍しくありません。

支払いを分担する方法もアリ

顔合わせセレモニーで使用する婚約指輪や記念品は新郎が負担、顔合わせの会場費用は新婦が負担するなど、「結婚に関わる支払いを大きなカテゴリで分担」するという方法もアリです。
中には「結婚式の衣装代や会場費用を両家で負担する代わりに、顔合わせ食事会や婚約指輪、結婚指輪などは新郎新婦で分担してね」というケースもあります。

誰が支払うか、事前に決めておく

顔合わせ食事会の費用は誰が支払うにしろ、事前に決めておくことが大切です。明確にしないまま当日を迎えてしまうと、両家や新郎新婦同士のトラブルにもなりますので、注意しましょう。

おまけに…ドレスコードも決めておこう!

顔合わせの事前準備では、日程や会場、流れを決める他、ドレスコードを決めておくことも大切です。
例えば、会場が料亭だとしましょう。新婦側は和服で訪れ、新郎側はフォーマルよりもややラフなきれい目の格好で訪れた際、装いに格差が出てしまいます。
「服装の格の違い」は、両家の間に溝を作る原因にもなるため、ドレスコードの共有はとても大切です。「男性はスーツスタイルで、女性はきれい目なワンピースやスーツ」など、できるだけ具体的に共有しておきましょう。

まとめ

いざ顔合わせの流れを確認してみると、事前に両家で共有すべきこと、決めることがたくさんあります。顔合わせ食事会は、婚約を公式なものとして認める両家にとって大切なイベントです。「格式を重んじる家庭ではないから、あれこれきっちり決めなくても大丈夫!」という人も、無計画なままでの実行はトラブルの可能性も。両家で気持ちよく顔を合わせられるように、流れの確認や決め事を事前にきっちり済ませるようにしましょう!

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