結婚の準備期間は一般的にプロポーズ承諾から結婚式までの期間を指しています。
準備期間は、仕事などこれまでの日常生活にプラスして結婚式に向けた準備や打ち合わせをすることになるため、長いようでいて、あっという間です。
結婚式の日取りは自分たちで概ね指定することができるので、自分たちに合う準備期間について考えてみましょう。
短期間に集中して準備をするほうがよいのか、じっくりと時間をかけて長期戦で臨むほうがよいのか、メリットデメリットを考えながら必要な準備期間を設けておきましょう。
幸せな期間であり、非常に慌ただしい期間でもある結婚式までの準備期間。
ここでは、結婚式の準備にかかる平均期間や、短期間での準備と長期間での準備にかかる特徴などについてご紹介します。
結婚式までの準備期間
プロポーズ承諾から結婚式当日までの準備期間は婚約期間と言い換えることもできます。仕事などの都合で婚約期間が長期に及ぶケースや、逆にすぐにでも結婚式を挙げたいというケースもあります。
準備期間の長さは人により様々であり、正解も不正解もありません。しかし、多くの人がプロポーズから1年以内に結婚式を挙げており、中でも10カ月以上を結婚式の準備にかけるケースが最も多いようです。
プロポーズを承諾してから結婚式を迎えるまでには両親への挨拶、結納や両家の顔合わせ食事会、新居や式場選びなど決めることが数多くあるため、比較的長い準備期間を設ける傾向にあります。
短期間準備のメリット・デメリット
短期間で結婚式の準備を済ませたいという場合、3ヶ月を準備期間と考えておきましょう。焦る必要はありませんが、ゆったりと構えている余裕はありません。
しっかりと計画を立て、計画通りに準備を進めていけば結婚式の内容などにもよりますが、3ヶ月という準備期間でじゅうぶん間に合います。
まずはやることリストを作り、作業等の優先順位を決め、効率的に進めていきましょう。
【デメリット】選べる日取りが多くない
3か月後の結婚式・披露宴となると予約できる日取りの選択肢が多くはありません。
ゲストの予定を考えてまずは会場の予約を入れることから始めましょう。できるだけ早めに会場を予約してプランナーにアドバイスをもらうことをおすすめします。
プランナーや装花、音響や司会、衣裳など担当者との様々な打ち合せについても、当日までの選択肢が少ないため、テンポよく予定を入れて話を進めていく必要があります。
【デメリット】出欠の確認を急ぐ必要がある
短期間準備としてなぜ3ヶ月が必要なのかと言うと、ゲストへの招待状の用意があるためだと言っても過言ではありません。
長期間準備においてもちょうど3ヶ月前頃になってからゲストのリストアップや招待状の発送までの作業の予定が入ります。
2~3ヶ月前には招待状がゲストの手元に届くようにして、2~1ヶ月前には自分たちの手元に出欠の返信ハガキが届くようにしておく必要があります。
もしも準備期間が2ヶ月を切っているなら、ゲストに直接電話などの連絡を入れて出欠を確認していきましょう。
最終的な出席者が決定してから当日の席順を決め、料理などの人数、種類などを確定していくことになります。
【デメリット】希望が叶わない可能性がある
短期間準備におけるデメリットは、希望が叶わない可能性が高くなるということです。
人気の日取りで会場を予約することが難しい、人気の高い衣裳は予定日にレンタルの予約が入っている、準備に追われて充分にできないなど、日取り以外にも思う通りにならない可能性が高くなります。
中には、もう少し時間があれば叶えられたのに・・・ということが他にも出てくるかもしれません。
時間の部分で、ある程度妥協が必要になってくることを念頭に置いておきましょう。
【メリット】直近プランを活用できる
会場選びについては、先にゲストの人数をある程度把握してから決める必要があります。
最初の段階ではおよその人数で構わないので、家族だけ、親族まで、友人を中心にするなど、お互いに呼びたいゲストについて話し合い、おおよその人数を把握しておきましょう。
ゲストの人数や日取りの目安がわかっていると会場が選びやすくなります。また、会場側から出されるプランや見積もりも具体的になってくるのでお互いにとってメリットにもなります。
ちなみに、下見の際に仮予約を入れることができる場合もあります。
話をスムーズに進めたいなら自分達なりに結婚式にかけることのできる費用も概算で出しておくと話が早く進むでしょう。
会場選びのデメリットは選べる日取りが少ないことですが、会場側は直近でも空いている日にできれば結婚式を入れたいと思っているため、通常よりも安い金額で結婚式ができる直近プランなどを作っていることがあります。
こういったプランを利用できるのは準備期間が短い場合のメリットと言えます。
【メリット】大変な分忙しい時間がすぐに終わる
忙しいのも短い期間のことと割り切って、集中して準備に臨みましょう。
もしも妊娠中であれば体調を気遣いながら、無理をせず、頼めるところはプロや友人、家族に頼むなどして段取りよく進めてください。
短期間準備でもある程度のサポートがあれば意外となんとかなるものです。
実際に体験してみると、結婚準備は楽しいことばかりではありません。
思うように準備が進まず、ついイライラしてしまうこともあるでしょう。
意見が合わなくてつい喧嘩になってしまうこともあるかもしれません。
でも、どんなに忙しくても3ヶ月で終わります。大変な時間が早く終わるというのは、準備期間が短いメリットとも言えるでしょう。
長期間準備のメリット・デメリット
平均的な結婚式の準備期間が10カ月程度と言われています。
1年以上を結婚式の準備のためにかけることができるなら、長期間の準備だと言えるでしょう。
とは言え「まだまだ時間がある」とだらだらしていては、後半が夏休みの宿題のような追い込みになってしまいます。
いつまでに何をするということを考え、計画的に動くことを心がけてください。
【メリット】リサーチに時間をかけられる
長期間の準備における最大のメリットは、リサーチや調整にたっぷり時間をかけることができる点です。
1年先であればよほどの人気会場における人気の日程でない限り希望の日取りを選ぶことができるし、ブライダルフェアや式場の見学会にもいくつも足を運んでリサーチすることができます。
ブーケを手作りするためにフラワーコーディネートの講習会に参加するという人や、準備期間中にふたりで結婚式のための資金を貯めていくという人もいます。
【メリット】余裕を持って内容を決められる
余裕のあるスケジュールであることから、楽しみながら準備を進めることができる上、無理なく打ち合わせの予定などを入れていくこともできます。
「結婚式よりも結婚準備の方が楽しかった」
と思える人の多くは、準備期間が長い人。たくさんある選び代の中から好きなものを選べるというのも大きなメリットです。
【デメリット】気が緩んでしまいやすい
長期間であっても短期間であっても基本的に準備する内容そのものは大きく変わりません。
時間があるからとゆったり構えすぎてしまうと、結婚式まで半年を切った頃から急に焦り出したりしてしまうこともあります。
準備期間が長いからこそ、いつまでに何をするか、しっかりと予定を立てることが大切です。
時間に余裕があるからと言って気安く先送りしないようにしましょう。手作りをする予定があるなら、ペーパーアイテムや会場の装飾アイテムなどできるものから作業を始めておくようにしましょう。
【デメリット】悩む時間が長くなってしまう
リサーチしすぎて情報が多くなって迷いが生じてしまいなかなか会場やプランを決められなくなることもあります。
悩むことが多くなればなるほど解決を先延ばしにしてしまうこともしばしば。
意見が合わないと喧嘩をしてしまうことも少なくないでしょう。
準備期間の長い、短いに関係なく、意見の違いや喧嘩は起こってしまうもの。
お互いの意見を話し合いながら解決策を見出していくのもこれから夫婦になるふたりにとって必要なことなのかもしれません。
最短でできる結婚式の準備
実は、結婚式の中には、3ヶ月よりもさらに短い時間でできるものもあります。
準備期間がほとんどないけれど、カタチだけでもよいのできちんと結婚式をしておきたいという方は一度考えてみてください。
ふたりだけの結婚式
多くは1週間程度の準備期間があればふたりだけの結婚式を挙げることが可能です。実際のところ、式場が衣裳やカメラマンなどもセットにしたふたりだけの挙式プランを用意していることもあり、そのような場合は1週間も必要ありません。ふたりだけの結婚式では、教会式、人前式、写真だけのフォトウェディングなどもあります。ふたりだけの素敵な瞬間にしたいですね。
親族を招待する結婚式
ゲストとして親族を招待する場合、結婚式までに2カ月程度の期間をみておきましょう。招待状をハガキ等で送る時間的な余裕がないため、出欠については直接、または電話
などで連絡して確認しましょう。出席のお返事を頂いた方に対して、当日の場所などを記載した案内状を後日お送りできるとよいでしょう。同時進行で、式場の予約や衣装選び、料理や会場装花を決め、席札・配席表などを決定していきます。せっかく親族が顔を合わせるのだからと、両家親族の紹介をする時間を設けるなど工夫とアイデア次第で自分たちらしい演出を加えることもできます。プランナーに遠慮なく相談してみましょう。
親族、会社関係者、友人を招待する結婚式
ゲストが大勢いる場合は、結婚式までに3ヶ月以上の準備期間を予定しておきたいものです。急に結婚式へ招待してもゲストの都合もあり、出席してもらえないケースが増えてしまいます。招待状の送付については2ヶ月程度前にはゲストの手元に届くように送り、返信の締め切りまでの期間も3~4週間程度の設けることが通常です。祝辞や乾杯、友人代表スピーチなどの挨拶をお願いする人に対しては早めに直接依頼して、招待状にも依頼文を添えて発送します。余興や二次会の幹事などを依頼する場合も準備があるため3~2カ月前にはお願いしておきたいものです。準備期間が短いというのは自分たちの都合ですので相手に失礼のないように配慮が必要です。その点を考えると、親族、会社関係者や友人を招く通常挙式の場合、最短でも3ヶ月以上は準備期間として予定しておきたいものですね。
最後に
結婚式の準備には、取り組むタイミングが決まっているものがあります。
例えば招待状の発送のように3ヶ月程度前に行うもの、ゲストが決定した後に作る配席表の準備、祝辞や演出が決定してから行う司会者との打ち合わせなどは2~1カ月前頃に予定されます。
一方で、手作りアイテムのようにいつからでも準備をすることができるものもあります。結婚式までの準備期間を効率よく攻略するためには、準備段階で取り組むことをリストアップして、いつから、どのくらいの期間で取り組むのか、全体を見据えた予定を立てることが大切です。長い準備期間があっても直前になればやはり慌ただしくなります。
短期間準備はもちろんですが、忙しくなるとちょっとしたことで喧嘩になることだって充分ありえます。そんなときには、両親や友人、プランナーに相談して問題解決に取り組み、結婚式に向かって前に進みましょう。
結婚後も常に順風満帆であるとは限りません。結婚式の準備期間にふたりで経験したことは、結婚後の幸せな生活の準備にも繋がっているはずです。